学習内容 |
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商品券の処理
商品券発行時
商品券を発行(販売)した場合、商品券と引き換えに商品を渡す義務が発生します。
この義務は商品券として処理します。
商品券は負債なので、増えたら貸方に記入します。
商品券はあると嬉しいものなので、資産のように思えるかもしれませんが、商品券を発行したお店の立場から考えると、商品券を持っているお客さんに商品券と引き換えに商品を渡さなければならないため、負債になります。
仕訳の確認
事例を使って確認しましょう。
【例11-13】を見てください。
【例11-13】
商品券¥100を販売し、代金は現金で受け取った。
商品券を販売することで、商品券と引き換えに商品を渡す義務が発生しますので、商品券の増加として処理します。
商品券は負債なので、増えたら貸方に記入です。
商品販売時
商品券と引き換えに商品を売り上げた場合、商品を渡す義務が消滅しますので、商品券の減少として処理します。
商品券は負債なので、減ったら借方に記入します。
仕訳の確認
事例を使って確認しましょう。
【例11-14】を見てください。
【例11-14】(【例11-13】のつづき)
商品¥100を売り上げ、代金は当店発行の商品券¥100で受け取った。
商品券と引き換えに商品を渡すことで、商品を渡す義務が消滅しますので、商品券の減少として処理します。
商品券は負債なので、減ったら借方に記入です。
他店商品券の処理
他のお店が発行した商品券を受け取った場合、商品券を発行したお店に買い取ってもらうことができます。
この買い取ってもらう権利を他店商品券の増加として処理します。
他店商品券は資産なので、増えたら借方に記入します。
仕訳の確認
事例を使って確認しましょう。
【例11-15】を見てください。
【例11-15】
商品¥100を売り上げ、代金は他店発行の商品券¥100を受け取った。
他店発行の商品券を受け取ったので、他店商品券の増加として処理します。
他店商品券は資産なので、増えたら借方に記入です。
商品券の精算
商品券を発行しているお店は、商品券の交換会で、当店が保有する他店発行の商品券と、他店が保有する当店発行の商品券を交換します。
交換したときは、他店商品券と商品券の減少として処理します。
他店商品券は資産なので、減ったら貸方に記入します。
また、商品券は負債なので、減ったら借方に記入します。
なお、交換した際に他店商品券と商品券の差額が生じた場合は、現金などで精算します。
仕訳の確認
事例を使って確認しましょう。
【例11-16】を見てください。
【例11-16】
商品券を精算し、当店が保有している他店発行の商品券¥100と、他店が保有している当店発行の商品券¥50とを交換し、差額は現金で受け取った。
当店が保有する他店発行の商品券と、他店が保有する当店発行の商品券を交換したときは、他店商品券と商品券の減少として処理します。
他店商品券は資産なので、減ったら貸方に記入します。
また、商品券は負債なので、減ったら借方に記入します。
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