学習内容 |
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消耗品の処理
今回は、決算整理のうち、消耗品の処理を確認します。
仕訳はすでに学習済みです。
消耗品は、買ってきたときに資産処理をするか費用処理するかによって、決算における処理が異なります。
資産処理の場合
まず、資産処理の場合の決算整理仕訳と精算表の記入を確認します。
資産処理の場合、使った分を消耗品費に振り替えます。
事例を使って確認しましょう。
【例15-6①】を見てください。
【例15-6①】
決算日において、消耗品¥100のうち、未使用高は¥30である。
資産処理の場合、買ってきたときに消耗品として処理していますので、決算整理前の精算表には、消耗品100円が試算表欄の借方に記入されています。
決算整理仕訳は、借方・消耗品費70、貸方・消耗品70となります。
この仕訳を精算表の修正記入欄に記入します。
次に、試算表欄の金額に修正記入欄の金額を加減して、損益計算書欄または貸借対照表欄に記入します。
消耗品は資産なので、貸借対照表欄の借方に記入します。
金額は、試算表欄の借方の100から、修正記入欄の貸方の70をひいた30となります。
消耗品費は費用なので、損益計算書欄の借方に記入します。
金額は、修正記入欄の借方の70をそのまま記入します。
費用処理の場合
次に、費用処理の場合の決算整理仕訳と精算表の記入を確認します。
費用処理の場合、未使用の分を消耗品に振り替えます。
事例を使って、確認しましょう。
さきほどと同じ事例です。
【例15-6①】
決算日において、消耗品¥100のうち、未使用高は¥30である。
費用処理の場合、買ってきたときに消耗品費として処理していますので、決算整理前の精算表には、消耗品費100円が試算表欄の借方に記入されています。
決算整理仕訳は、借方・消耗品30、貸方・消耗品費30となります。
この仕訳を精算表の修正記入欄に記入します。
次に、試算表欄の金額に修正記入欄の金額を加減して、損益計算書欄または貸借対照表欄に記入します。
消耗品費は費用なので、損益計算書欄の借方に記入します。
金額は、試算表欄の借方の100から、修正記入欄の貸方の30をひいた70となります。
消耗品は資産なので、貸借対照表欄の借方に記入します。
金額は、修正記入欄の借方の30をそのまま記入します。
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