学習内容 |
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立替金の処理
立替時
他人が支払うべき金額をお店が立て替えた場合、立替金の増加として処理します。
立替金は資産なので、増えたら借方に記入します。
仕訳の確認
事例を使って確認しましょう。
【例11-9】を見てください。
【例11-9】
従業員が負担すべき生命保険料¥100を現金で立て替えた。
他人が支払うべき金額を立て替えているので、立替金の増加として処理します。
立替金は資産なので、増えたら借方に記入です。
なお、従業員に対する立替金は、従業員立替金で処理することもあります。
立替金回収時
立替金を回収した場合、立替金の減少として処理します。
立替金は資産なので、減ったら貸方に記入します。
仕訳の確認
事例を使って確認しましょう。
【例11-10】を見てください。
【例11-10】
従業員への給料¥300の支払いに際し、立替分の¥100を差し引いた金額を現金で支払った。
給料の支払いに際し、従業員に対する立替金分を差し引いているため、立替金を減らします。
立替金は資産なので、減ったら貸方に記入です。
なお、給料を支払ったときは、給料で処理します。
給料は費用なので、増えたら借方に記入です。
立替金の処理は、商品売買の仕入・売上諸掛りの処理でも確認しました。
あわせて復習してください。
預り金の処理
預り時
従業員に給料を支払う際、源泉徴収税額を預かり、あとで従業員に代わってお店が国に納めます。
つまり、源泉徴収税額は一時的に従業員から預かっているお金なので、預り金の増加として処理します。
預り金は負債なので、増えたら貸方に記入します。
仕訳の確認
事例を使って確認しましょう。
【例11-11】を見てください。
【例11-11】
従業員への給料¥300の支払いに際し、源泉徴収税額¥30を差し引いた残額を現金で支払った。
源泉徴収税額を預かっていますので、預り金の増加として処理します。
預り金は負債なので、増えたら貸方に記入です。
預り金支払時
預かっていた源泉徴収税額を納付したときは、預り金の減少として処理します。
預り金は負債なので、減ったら借方に記入します。
仕訳の確認
事例を使って確認しましょう。
【例11-12】を見てください。
【例11-12】(【例11-11】のつづき)
預り金として処理していた源泉徴収税額¥30を税務署に現金で納付した。
預かっていた源泉徴収税額を納付することで、預り金がなくなりますので、預り金の減少として処理します。預り金は負債なので、減ったら借方に記入です。
なお、問題によっては、預り金を「従業員預り金」や「所得税預り金」、「社会保険料預り金」で処理することもあります。
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