学習内容 |
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売買時の処理
商品を代金後払いで売買したときの処理については、商品の仕入や商品の売上のところで確認しました。
今回は、建物や有価証券など、商品以外のものを代金後払いで売買したときの処理を確認します。
買った側
買った側は、あとで代金を支払う義務が発生します。
この義務は未払金で処理します。
未払金は負債なので、増えたら貸方に記入します。
売った側
売った側は、あとで代金を受け取る権利が発生します。
この権利は未収金で処理します。
未収金は資産なので、増えたら借方に記入します。
仕訳の確認
事例を使って確認しましょう。
【例11-3】を見てください。
【例11-3】
A商店はB商店から店舗用建物を¥100で購入し、代金は月末に支払うこととした。
A商店(買った側)
買った側であるA商店は、あとで代金を支払う義務が発生しますので、未払金の増加として処理します。
未払金は負債なので、増えたら貸方に記入です。
B商店(売った側)
売った側であるB商店は、あとで代金を受け取る権利が発生しますので、未収金の増加として処理します。
未収金は資産なので、増えたら借方に記入です。
代金受払時の処理
買った側
未払金を支払った側は、あとで代金を支払う義務が消滅するので、未払金の減少として処理します。
未払金は負債なので、減ったら借方に記入します。
売った側
未収金を回収した側は、あとで代金を受け取る権利が消滅するので、未収金の減少として処理します。
未収金は資産なので、減ったら貸方に記入します。
仕訳の確認
【例11-4】を見てください。
【例11-4】(【例11-3】のつづき)
A商店は、B商店に対する未払金¥100を現金で支払った。
A商店(買った側)
A商店は、未払金を支払うことで、あとで代金を支払う義務が消滅するので、未払金の減少として処理します。
未払金は負債なので、減ったら借方に記入です。
B商店(売った側)
B商店は、未収金を回収することで、あとで代金を受け取る権利が消滅するので、未収金の減少として処理します。
未収金は資産なので、減ったら貸方に記入です。
下の表は代金後払いの処理をまとめたものです。
ポイントは、売買したものが商品なのか、商品以外なのかという点です。
問題を解くときは、この点に注意しましょう。
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