学習内容 |
|
貸倒引当金の処理
今回は、決算整理のうち、貸倒引当金の処理を確認します。
仕訳はすでに学習済みです。
決算において、売掛金や受取手形の貸倒額を見積り、貸倒引当金を設定します。
貸倒引当金の設定額は、売掛金や受取手形の期末残高に貸倒実績率をかけて求めます。
決算整理仕訳と精算表の記入の確認
事例を使って確認しましょう。
【例15-4】を見てください。
【例15-4】
決算日において、売掛金期末残高¥300に対し、3%の貸倒引当金を差額補充法により設定する。なお、貸倒引当金残高は¥5である
決算整理前の精算表には、貸倒引当金の残高5円が試算表欄の貸方に記入されている状態です。
決算整理仕訳は、借方・貸倒引当金繰入4、貸方・貸倒引当金4となります。
この仕訳を精算表の修正記入欄に記入します。
次に、試算表欄の金額に修正記入欄の金額を加減して、損益計算書欄または貸借対照表欄に記入します。
売掛金は資産なので、貸借対照表欄の借方に記入します。
金額は、試算表欄の借方に300とあり、修正記入欄には記入がないので、300となります。
貸倒引当金は資産のマイナスを表す勘定科目なので、貸借対照表欄の貸方に記入します。
金額は、試算表欄の貸方の5に、修正記入欄の貸方の4を足した9となります。
貸倒引当金繰入は費用なので、損益計算書欄の借方に記入します。
金額は、修正記入欄の4をそのまま記入します。
コメント