学習内容 |
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現金過不足の処理
今回は、決算整理のうち、現金過不足の処理を確認します。
仕訳はすでに学習済みです。
決算において原因が判明しない現金過不足は、雑損(費用)または雑益(収益)として処理します。
決算整理仕訳と精算表の記入の確認
事例を使って確認しましょう。
【例15-1】を見てください。
【例15-1】
決算日において、原因不明の現金過不足100円(借方)について適切に処理する。
決算整理前の精算表には、現金過不足100円が試算表欄の借方に記入されている状態です。
決算整理仕訳は、借方・雑損100、貸方・現金過不足100となります。
この仕訳を精算表の修正記入欄に記入します。
借方が雑損なので、勘定科目欄の現金過不足の下の、雑の後のカッコに損と記入し、借方に100と記入します。
また、貸方が現金過不足なので、現金過不足の貸方に100と記入します。
次に、試算表欄の金額に修正記入欄の金額を加減して、損益計算書欄または貸借対照表欄に記入します。
現金は資産なので、貸借対照表欄の借方に記入します。
修正記入欄の記入が無いので、試算表欄の金額をそのまま貸借対照表欄に記入します。
現金過不足は、試算表欄の借方に100、修正記入欄の貸方に100なので、残額が0となり、記入は無しです。
雑損は費用なので、損益計算書欄の借方に記入します。
修正記入欄の借方に100とあるので、これを損益計算書欄の借方に記入します。
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