学習内容 |
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貸付・借入時の処理
貸付側
お金を貸し付けた場合、あとでお金を返してもらう権利が発生します。
この権利は貸付金で処理します。
貸付金は資産なので、増えたら借方に記入します。
借入側
お金を借り入れた場合、後でお金を返す義務が発生します。
この義務は借入金で処理します。
借入金は負債なので、増えたら貸方に記入します。
仕訳の確認
事例を使って確認しましょう。
【例5-1】を見てください。
【例5-1】
A商店はB商店に現金100円を貸し付けた。
A商店(貸付側)の処理
A商店はお金を貸し付けているので、あとでお金を返してもらう権利が発生しています。
この権利は貸付金で処理します。貸付金は資産なので、増えたら借方に記入です。
B商店(借入側)の処理
B商店はお金を借り入れているので、あとでお金を返す義務が発生しています。
この義務は借入金で処理します。借入金は負債なので、増えたら貸方に記入です。
利息の受取・支払時の処理
貸付側
お金を貸し付けている側は利息を受け取ることができます。
受け取った利息は受取利息で処理します。
受取利息は収益なので、増えたら貸方に記入します。
借入側
お金を借り入れている側は利息を支払うことになります。
支払った利息は支払利息で処理します。
支払利息は費用なので、増えたら借方に記入します。
利息の計算方法
利息の金額は次の計算式で求めます。
利息=貸付(借入)金額×年利率×貸付(借入)期間÷12ヵ月
会計期間は通常1年間です。
1年間のうちの何ヶ月間、お金を貸し付けて(または借り入れて)いたのかに注意して月割計算する必要があります。
仕訳の確認
それでは、事例を使って処理を確認しましょう。
【例5-2】を見てください。
【例5-2】
A商店はB商店から貸付金100円に対する利息を現金で受け取った。なお、年利率は4%、貸付期間は6ヵ月である。
A商店(貸付側)の処理
A商店はお金を貸し付けているので、利息を受け取る側です。
受け取った利息は受取利息で処理します。
受取利息は収益なので、増えたら貸方に記入です。
そして、利息の金額ですが、問題文の内容をさきほどの計算式に当てはめてみましょう。
100円×4%×6ヵ月÷12ヵ月=2円
B商店(借入側)の処理
B商店はお金を借り入れているので、利息を支払う側です。
支払った利息は支払利息で処理します。
支払利息は費用なので、増えたら借方に記入です。
利息の金額は同じく2円です。
回収・返済時の処理
貸付側
お金を貸し付けた側は、貸付金を回収することでお金を返してもらう権利が消滅しますので、貸付金の減少として処理します。
貸付金は資産なので、減ったら貸方に記入です。
借入側
お金を借り入れた側は、借入金を返済することでお金を返す義務が消滅しますので、借入金の減少として処理します。
借入金は負債なので、減ったら借方に記入です。
仕訳の確認
事例を使って処理を確認しましょう。
【例5-3】を見てください。
【例5-3】
A商店はB商店から貸付金100円を現金で回収した。
A商店(貸付側)の処理
A商店はお金を貸し付けていましたが、それを回収したので貸付金が減少します。
貸付金は資産なので、減ったら貸方に記入です。
B商店(借入側)の処理
B商店はお金を借り入れていましたが、それを返済したので借入金が減少します。
借入金は負債なので、減ったら借方に記入です。
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