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第2章 第5節 小口現金

現金・当座預金 第2章 現金・当座預金

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1.小口現金とは

会社では、通常、経理部(会計係)が帳簿作成やお金の管理をしています。

しかし、経理部以外の各部署で交通費や切手代などの細かい支払いが必要な場合もあり、これに備えて少額の現金を事前に各部署(小口係)に前渡しする場合があります。このように前渡しした少額の現金のことを「小口現金」といいます。

2.小口現金設定時

会計係が小口係に小口現金を前渡しした場合、手許にある現金と区別するため『小口現金』(資産)として処理します。

【例2—11】

会計係が小口係に小口現金の前渡分として、小切手500円を振り出した。

小口現金1

3.小口係支払時

各部署で諸経費の支払いが生じたときは小口係が小口現金より支払いを行いますが、仕訳は経理部(会計係)が行うため、この時点では仕訳を行いません

4.支払報告時

小口現金制度では、1週間等、一定期間毎に小口係が経理部(会計係)にその期間に使った金額を報告します。そしてこの時点で、経理部(会計係)が仕訳を行います

支払報告を受けた場合には『小口現金』(資産)の減少を認識し、相手科目には支払内容に応じた費用を計上します。

【例2—12】

会計係は小口係より、電気代200円、電話代100円を支払ったという報告を受けた。

小口現金2

小口現金制度では、支払報告を受けた後、使った分の補給を行います。この時の処理は前渡時(設定時)の処理と同じです。

なお、前述の支払報告と補給を同時に行うこともあります。この場合には、前渡時の処理と支払報告時の処理を1つの仕訳で行います。

【例2—13】

会計係は小口係より、タクシー代200円、文房具代100円、雑誌代100円を支払ったという報告を受けたため、小口現金補給のため小切手400円を振り出した。

小口現金3

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