学習内容 |
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三伝票制
伝票とは
伝票は、仕訳帳の代わりとなる紙片です。
仕訳帳を学習した際に、取引が発生したら仕訳帳に仕訳をすると説明しましたが、仕訳帳は1冊であるため、数人で手分けをして記帳作業を行うことができません。
この点、伝票は小さく切り離すことができるため、数人で手分けをして記帳作業を行うことができます。
三伝票制
伝票は3種類あります。
入金取引を記入する入金伝票、出金取引を記入する出金伝票、そして、入金取引と出金取引以外の取引を記入する振替伝票です。
この3種類の伝票に記入する方法を三伝票制といいます。
また、伝票に記入することを起票といいます。
入金伝票
入金伝票は、入金取引を記入する伝票です。
なので、仕訳の借方が現金となる仕訳を記入します。
事例を使って確認しましょう。
【例14-1】を見てください。
【例14-1】
×1年1月9日に商品¥300を売り上げ、代金は現金で受け取った。
仕訳の借方が現金なので、入金伝票に記入します。
入金伝票の勘定科目欄には、仕訳の相手科目を記入します。
今回は売上です。
出金伝票
出金伝票は、出金取引を記入する伝票です。
なので、仕訳の貸方が現金となる仕訳を記入します。
事例を使って確認しましょう。
【例14-2】を見てください。
【例14-2】
×1年2月8日に商品¥100を仕入れ、代金は現金で支払った。
仕訳の貸方が現金なので、出金伝票に記入します。
出金伝票の勘定科目欄には、仕訳の相手科目を記入します。
今回は仕入です。
振替伝票
振替伝票は、入金取引と出金取引以外の取引を記入します。
事例を使って確認しましょう。
【例14-3】を見てください。
【例14-3】
×1年6月5日に商品¥300を売り上げ、代金は掛けとした。
借方と貸方のどちらも現金ではないため、振替伝票に記入します。
振替伝票は、仕訳と同じ形で記入します。
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