第2章 第4節 当座借越

現金・当座預金 第2章 現金・当座預金

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1.当座借越とは

通常、当座預金口座の残高を超える金額の小切手を振り出すことはできませんが、銀行と当座借越契約を結ぶと、一定の限度額の範囲でこれが可能となります。

当座預金の残高を超えた預金金額を引き出すこと、つまり当座預金残高がマイナスの状態になることを「当座借越」といい、銀行から借金をしていることを意味します。

2.当座借越の処理

当座借越の処理には、一勘定制と二勘定制という2つの方法があります。

「一勘定制」は、当座預金の増減取引を『当座』という1つの勘定科目で処理する方法です。

これに対し「二勘定制」は、当座預金の増減取引を『当座預金』と『当座借越』という2つの勘定科目で処理する方法です。

【例2—9】

支払手数料(費用)500円を、小切手を振り出して支払った。なお、当座預金口座の残高は300円であり、銀行とは当座借越契約(限度額500円)を結んでいる。

当座借越1

【例2—10】

【例2—9】の状態から、現金1,000円を当座預金口座に預け入れた。

当座借越2

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