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【講義サンプル】 日商簿記2級(商業簿記) 第1章 商品売買・サービス業

簿記2級講義動画サンプル 【商簿】 第1章 商品売買・サービス業
再生時間19分00秒
学習内容
  1. 三分法
  2. 売上原価対立法
  3. 仕入割戻し・売上割戻し
  4. 仕入割引・売上割引
  5. クレジット売掛金
  6. 売上原価の算定
  7. サービス業の処理
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商品売買・サービス業の処理

三分法

三分法とは、商品の売買取引について、仕入・売上・繰越商品の3つの勘定で処理する方法をいいます。
商品売買の処理方法は、この後学習する売上原価対立法などもありますが、特に指示がない場合は三分法で処理してください。

商品を仕入れたときは仕入で処理

商品100円を仕入れ、代金は掛けとした。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
仕入100買掛金100

商品を売り上げたときは売上で処理

商品、原価100円、売価150円を売り上げ、代金は掛けとした。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
売掛金150売上150

決算時に、売上原価算定の仕訳を行う

決算日における期首商品棚卸高は20円、期末商品棚卸高は30円であった。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
仕入20繰越商品20
繰越商品30仕入30

合言葉はシークリクリシーでしたね。期首商品棚卸高を繰越商品から仕入に振り替えて、期末商品棚卸高を仕入から繰越商品に振り替えます。

 

売上の認識基準

売上をいつのタイミングで計上するかという話です。売上の認識基準は3つあります。

  • 引渡基準は、商品を先方に引き渡したときに売上を認識します。
  • 出荷基準は、商品を出荷したときに売上を認識します。
  • 検収基準は、商品を先方に引き渡した後、先方が商品の品質や数量などを確認したときに売上を認識します。

検収基準で売上を認識する場合の処理

商品を発送したとき

得意先より商品100円(原価70円)の注文が入り、代金は掛けとして本日発送した。当社では、売上の記帳については検収基準を採用し、商品売買の記帳は3分法を用いている。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
仕訳なし   

このタイミングでは、まだ売上を認識しません。

検収が終了したとき

上記商品に関し、得意先より注文どおりの商品が届き検収が終了した旨の連絡が入った。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
売掛金100売上100

検収基準では、先方の検収が終わったときに売上を認識しますので、このタイミングで売上を計上する仕訳をします。

 

売上原価対立法

売上原価対立法は、商品を仕入れたときに商品の増加として処理して、商品を売り上げたときに売上を計上するとともに、その商品の原価を商品から売上原価に振り替える方法です。

商品を仕入れたとき

商品100円を仕入れ、代金は掛けとした。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
商品100買掛金100

商品を仕入れたときは商品の増加として処理します。

商品を売り上げたとき

商品、原価100円、売価150円を売り上げ、代金は掛けとした。

売価で売上を計上する
借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
売掛金150売上150
商品の原価を商品から売上原価に振り替える
借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
売上原価100商品100

商品を売り上げたときは、売価で売上を計上するとともに、その商品の原価を商品から売上原価に振り替えます。

決算時の処理

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
仕訳なし   

三分法では、決算時に売上原価算定の仕訳をしましたが、売上原価対立法では、商品を売り上げた都度、売上原価を計上していますので、決算時には売上原価を算定する仕訳は必要ありません。

 

仕入割戻しと売上割戻し

割戻しとは、リベートともいい、一定の期間に大量の商品を仕入れてくれた得意先に対して、代金の一部を返すことを言います。

A商店は仕入先B商店から10円の割戻しを受け、買掛金と相殺した。

割戻しを受けた側(A商店)

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
買掛金10仕入10

割戻しを受けた側であるA商店は、仕入を取り消す処理をします。仕入れたときの逆仕訳をすればOKです。

割戻しをした側(B商店)

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
売上10売掛金10

割戻しをした側であるB商店は、売上を取り消す処理をします。売り上げたときの逆仕訳をすればOKです。

なお、これは3級で学習した返品や値引きと同じ処理です。

 

仕入割引と売上割引

割引とは、掛け代金を早期に決済することにより、掛け代金のうち、利息相当分を免除することをいいます。

A商店はB商店に対する買掛金100円について、早期に決済したことにより3%の割引きを受け、残額を小切手を振り出して支払った。

仕入割引を受けた側(A商店)

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
買掛金100仕入割引3
  当座預金97

仕入割引を受けた側であるA商店は、免除される利息相当分を仕入割引という収益の勘定科目で処理します。

売上割引をした側(B商店)

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
売上割引3売掛金100
現金97  

一方、売上割引をした側であるB商店は、免除する利息相当分を売上割引という費用の勘定科目で処理します。

 

返品・値引き・割戻しと、割引きの処理はごっちゃになりやすいので、違いに注意しましょう。

クレジット売掛金

クレジット売掛金とは、クレジット払いで商品を売り上げたときに発生する、あとで代金を受け取る権利をいいます。

クレジット払いの条件の販売時の仕訳

商品100円をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社への手数料、販売代金の3%は販売時に計上する。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
クレジット売掛金97売上100
支払手数料3  

クレジット払いで売り上げたことにより、あとで代金を受け取る権利が発生しますので、これをクレジット売掛金で処理します。また、信販会社へ支払う手数料は、支払手数料で処理します。なお、クレジット売掛金の金額は、商品の販売代金から支払手数料を差し引いた金額となります。

代金が入金されたときの仕訳

先にクレジット払いの条件で販売した商品の代金97円が当座預金口座に入金された。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
当座預金97クレジット売掛金97

代金が入金されることにより、あとで代金を受け取る権利が消滅しますので、クレジット売掛金を減少させます。

 

売上原価の算定

売上原価とは、当期に売り上げた商品の原価のことです。決算において、売上原価を算定します。3級ではシークリクリシーを学習しましたが、2級ではそれに加えて、棚卸減耗損と商品評価損が登場します。

棚卸減耗損について

会社は、決算において商品の実際の数量を数えます。これを棚卸といいます。
商品の紛失などにより、帳簿上の数量である帳簿棚卸高よりも、実際の数量である実地棚卸高の方が少ないことがあります。
この棚卸数量の減少のことを棚卸減耗といいます。棚卸減耗が生じたときは、その分の金額を棚卸減耗損という費用の勘定科目で処理するとともに、繰越商品を減らします
棚卸減耗損の金額は、帳簿棚卸数量と実地棚卸数量との差に、原価をかけて求めます

商品評価損について

商品が売れ残り、時間が経つことにより、商品の価値が下がってしまうことがあります。商品の時価である正味売却価額が、原価よりも低い場合には、時価まで減額しなければなりません。
なお、時価が原価よりも高い場合には何も処理しません。
また、時価である正味売却価額は、売価から販売にかかる費用である見積販売直接経費を差し引いた金額です。
原価と時価の差額を、商品評価損という費用の勘定科目で処理するとともに、繰越商品を減らします。そして、商品評価損を仕入に振り替えます

棚卸減耗損についても、商品評価損と同じように売上原価に含める場合がありますが、詳しくは後の章で学習します。

売上原価の算定の取引例

決算において売上原価を算定する。期首繰越商品は30円、当期商品仕入高は300円であった。なお、期末繰越商品は次のとおりである。帳簿棚卸数量6個、実地棚卸数量5個、単価は原価10円、時価8円。

期首繰越商品を繰越商品から仕入に振り替えて、期末棚卸商品を仕入から繰越商品に振り替える
借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
仕入30繰越商品30
繰越商品60仕入60

まずはシークリクリシーです。

棚卸減耗損の計上
借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
棚卸減耗損10繰越商品10

棚卸減耗の金額を棚卸減耗損として処理するとともに、繰越商品を減らします。棚卸減耗損は、帳簿棚卸数量6個と実地棚卸数量5個の差に原価10円をかけた10円となります。

商品評価損の計上
借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
商品評価損10繰越商品10
仕入10商品評価損10

原価と時価の差額を商品評価損で処理するとともに、繰越商品を減らします。そして、商品評価損を仕入に振り替えます。商品評価損は、原価10円と時価8円の差額に実地棚卸数量5個をかけた10円となります。

 

サービス業の処理

サービス業は、サービスという形のないモノを取引します。また、サービスのことを役務といいます。

事例1

取引時

資格試験の受験学校を経営しているA学園は、来月開講予定の講座、受講期間1年の受講料300円を現金で受け取った。また、当講座で使用する教材の作成費用として120円を現金で支払った。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
現金300前受金300
仕掛品120現金120

来月開講予定なので、まだサービスは提供していませんが、受講料を受け取っていて、教材の作成費用も支払っています。
サービスの提供前に受け取った代金は、前受金で処理します。また、サービスの提供前に支払った代金は仕掛品で処理します。

決算時

3月31日、本日決算にあたり上記の取引について収益と費用を計上した。なお、上記講座は決算日現在、全体の3分の2が完了している。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
前受金200役務収益200
役務原価80仕掛品80

サービス業では、サービスを提供した分だけ収益と費用を計上します。決算日現在において、全体の3分の2が完了しているとありますので、前受金として処理していた300円のうちの3分の2である200円を前受金から役務収益に振り替えます。また、計上した役務収益に対応する分の費用を仕掛品から役務原価に振り替えます

事例2

取引時

旅行業を営むBツーリスト株式会社は、ツアーを企画したところ顧客から申込みがあり、代金500円を現金で受け取った。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
現金500前受金500

さきほどの例と同じように、サービスの提供前に受け取った代金は前受金で処理します。

支払時

上記のツアーを催行し、宿泊代や添乗員への報酬など、300円を小切手を振り出して支払った。

借方(左側)貸方(右側)
勘定科目金額勘定科目金額
前受金500役務収益500
役務原価300当座預金300

まず、サービスを提供した分だけ前受金を役務収益に振り替えます
そして、サービスの提供にかかった費用を役務原価で処理します。
この例のように、役務収益の発生とほぼ同時に役務費用が発生する場合には、仕掛品を経由させずに、役務原価にそのまま計上します。

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