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1.有価証券とは
株式会社が発行する「株式」や「社債」、国が発行する「国債」など、価値の有る証券のことを「有価証券」といいます。
2.有価証券購入時
株式や「公社債※」等を購入した場合、購入にかかった価額をもって『有価証券』(資産)として処理します。
なお、購入にかかった価額を「取得原価」といい、株式や国債それ自体の価額(購入代価)のみならず、購入手数料など購入するためにかかった費用である付随費用も含めて計算します。
※:社債や国債などをまとめて、公社債といいます。
【例6—1】
S社株式10株を1株100円で購入し、代金は購入手数料100円とともに小切手を振り出して支払った。
3.配当金・利息受領時
株式を保有していると、会社の利益の分配として配当金を受け取ることができます。
株主への配当が決まると、株主へ配当金領収証というものが送付され、株主はこれを金融機関へ持ち込むと現金を受け取ることができます。そのため、この配当金領収証を受け取った段階で『受取配当金』(収益)と『現金』(資産)を計上します。
【例6—2】
S社より配当金として、配当金領収証300円を受け取った。
社債や国債などの公社債を保有していると、一定期間ごとに利息を受け取ることができます。
利息を受け取った場合には『有価証券利息』(収益)で処理します。
【例6—3】
X社より社債に対する利息300円を受け取った。
4.有価証券売却時
保有している株式や公社債等を売却した場合、通常、購入したときの価格(取得原価)と売却したときの価格(売却価額)に差額が生じます。この差額は、『有価証券売却損』(費用)または『有価証券売却益』(収益)として処理します。
【例6—4】
所有するF社社債(額面金額1,000円、額面100円あたり95円で取得)を額面100円につき94円で売却し、代金は現金で受け取った。
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