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第1章 第1節 簿記の必要性

第1章 簿記の基礎

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1.簿記とは

簿記とは、お店や企業など、経営主体の活動(取引)を一定のルールに従って帳簿(会計帳簿)(※1)に記録・計算する手続きのことをいい、経営主体の「財政状態(※2)や「経営成績(※3)を明らかにするために必要とされます。

なお、3級ではお店(個人商店)で行う簿記を学習します。

※1:帳簿(会計帳簿)とは、取引を記録するノートのことです。

※2:財政状態とは、お店がどのように資金を調達し、それをどのように運用しているか、つまり、お店の財産の状況のことをいいます。

※3:経営成績とは、お店の活動(取引)による利益の獲得状況のことをいいます。

2.貸借対照表と損益計算書

前述したように、お店の財政状態や経営成績を明らかにするために簿記が必要となりますが、具体的にはお店の財政状態は「貸借対照表」、経営成績は「損益計算書」という表により明らかにされます。

なお、貸借対照表や損益計算書等の書類を「財務諸表」といいます。

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