1.仕訳とは

日々の取引を帳簿に記入することを「仕訳する」といいます。

簿記の最終目標は財務諸表(貸借対照表や損益計算書等)を作ることですが、日々の取引から最終的な財務諸表を作るまでの流れを簡単なイメージであらわすと以下のようになります。

仕訳イメージ

日々の取引を帳簿に記入(仕訳)するといっても、文章で記入するわけではなく、仕訳は取引を「勘定科目」と「金額」で表現します。例えば、「倉庫を購入し、代金1,000,000円は現金で支払った」場合、以下のように表現します。

仕訳例

倉庫という資産は『建物』という勘定科目を、現金という資産は『現金』という勘定科目を用いて処理します(※6)

また、簿記では、上記のように左側と右側に分けて仕訳を行いますが、左側のことを「借方(かりかた)」、右側のことを「貸方(かしかた)」といいます。そして、仕訳を行う場合、借方の金額と貸方の金額は必ず一致します。

※6:一般的に用いられる勘定科目の例を一覧表(ファイル名:「勘定科目一覧表」)にまとめているのでご参照下さい。

2.仕訳のルール

仕訳は1つの取引を複数の事実に分けて、借方と貸方に記入します。

先程の「倉庫を購入し、代金1,000,000円は現金で支払った」例を用いると以下のように考えていきます。

仕訳のルール

どの事実を借方と貸方のどちらに記入するかはルールがあります。

どのようなルールかというと、資産・負債・純資産・収益・費用の各要素が、増えたのであれば貸借対照表または損益計算書と同じ側、減ったのであれば貸借対照表または損益計算書とは逆側に記入するというものです。

前述の例では貸借対照表の借方項目(左側の項目)である「資産」が増減しています。まず、建物(資産)が増えているので、貸借対照表と同じ側、つまり借方に記入します。そして、現金(資産)が減っているので、貸借対照表とは逆側、つまり貸方に記入します。

このように仕訳を行う際には、勘定科目が資産・負債・純資産・収益・費用のどの項目に該当するのかと、各項目が貸借対照表または損益計算書の借方・貸方どちら側に記載されているのかを意識する必要があります。まずは、貸借対照表と損益計算書の構造を覚えるようにしましょう。