第145回(2月26日実施)、日商簿記検定2級を受験されたみなさま、本当にお疲れ様でした!

いかがでしたでしょうか。

 

これまでの勉強の成果を発揮し、合格を確信されている方もいれば、思わぬミスをしてしまい途方にくれている方など、さまざまかと思います。

この記事で今回の試験を振り返っていただき、その後はしばらく試験のことは忘れてゆっくりされるのもよいのではないでしょうか。

 

それでは、第145回日商簿記検定2級の解答・解説をしていきましょう。

 

第145回日商簿記検定2級の試験問題と解答・解説

オススメの解答順序と時間配分の目安

 

配点

解答順序

時間配分

第1問

20点

1

15分

第2問

20点

2

20分

第3問

20点

5

50分

第4問

20点

3

10分

第5問

20点

4

15分

見直し

6

10分

合計

100点

120分

 

第1問 仕訳問題(配点20点)

基本的な内容がほとんどでした。

4問正解しておきたいところです。

 

問1 固定資産の割賦購入

(借)備品  14,580,000
(借)前払利息  420,000
 (貸)営業外支払手形15,000,000

営業外支払手形を使用する点がポイントです。

 

問2 吸収合併

(借)諸資産87,000,000
 (貸)諸負債34,000,000
 (貸)資本金30,000,000
 (貸)資本準備金20,000,000
 (貸)負ののれん発生益3,000,000

貸借差額が貸方に生じたときは「負ののれん発生益」で処理します。

 

問3 有価証券の購入

(借)満期保有目的債券59,700,000
(借)有価証券利息42,000 ※
 (貸)当座預金59,742,000

※60,000,000×0.365×70日÷365日=42,000

 

問4 サービス業の処理

(借)仕掛品245,000
 (貸)給料200,000
 (貸)旅費交通費45,000

仕掛品に振り替えるだけです。

 

問5 本支店会計

(借)支店613,000
 (貸)損益613,000

 

第2問 株主資本等変動計算書(配点20点)

株主資本等変動計算書の問題です。

その他有価証券評価差額金が難しめなので、他で得点を積み上げたいところです。

 

資料1 ①②

(借)その他資本剰余金550,000
 (貸)未払配当金500,000
 (貸)資本準備金50,000 ※1
(借)繰越利益剰余金1,650,000
 (貸)未払配当金1,500,000
 (貸)利益準備金150,000 ※2

※1 500,000円÷10=50,000円
※2 1,500,000円÷10=150,000円

 

資料1 ③

(借)繰越利益剰余金120,000
 (貸)別途積立金120,000

 

資料2

(借)当座預金1,400,000
 (貸)資本金700,000 ※
 (貸)資本準備金700,000 ※

※ 1,400,000円÷2=700,000円

 

資料3 ②

(借)損益930,000
 (貸)繰越利益剰余金930,000

 

第3問 貸借対照表(配点20点)

ボリュームがある上に内容も難しいので、他の問題をやり終えた後の残り時間で部分点を拾うのが理想です。

 

修正事項1
(借)売上600,000
 (貸)売掛金600,000

 修正事項2
(借)保守費3,600
 (貸)備品3,600
(借)前払費用3,300
 (貸)保守費3,300

 修正事項3
(借)仮払法人税等4,000
 (貸)受取利息4,000

 修正事項4
(借)買掛金140,000
 (貸)電子記録債務140,000

 

決算整理事項1
(借)仕入1,601,000
 (貸)繰越商品1,601,000
(借)繰越商品2,150,000
 (貸)仕入2,150,000
(借)棚卸減耗損40,000
 (貸)繰越商品40,000

 決算整理事項2
(借)未払費用113,000
 (貸)給料23,000
 (貸)水道光熱費90,000
(借)給料35,000
(借)水道光熱費105,000
 (貸)未払費用140,000

 決算整理事項3
(借)保険料500
(借)前払費用6,000
 (貸)長期前払費用6,500

 決算整理事項4
(借)減価償却費7,050
 (貸)建物減価償却累計額2,800
 (貸)備品減価償却累計額4,250

決算整理事項5
(借)短期借入金600,000
 (貸)長期借入金600,000
(借)支払利息2,200
 (貸)前払費用2,200

決算整理事項6
(借)短期貸付金50,000
 (貸)長期貸付金50,000

決算整理事項7
(借)貸倒引当金繰入11,180
 (貸)貸倒引当金11,180

決算整理事項8
(借)退職給付費用60,000
 (貸)退職給付引当金60,000

 決算整理事項9
(借)法人税等149,370
 (貸)仮払法人税等3,000
 (貸)未払法人税等146,370

 

第4問 部門別計算(配点20点)

簡単な問題なので短時間で満点が狙えます。

 

問1 補助部門費配賦表

・修繕部(350,000円)
 切削部:350,000円×20回÷(20回+15回)=200,000円
 組立部:350,000円×15回÷(20回+15回)=150,000円

・動力部(630,000円)
 切削部:630,000円×600kwh÷(600kwh+300kwh)=420,000円
 組立部:630,000円×300kwh÷(600kw+300kwh)=210,000円

・工場事務部(800,000円)
 切削部:800,000円×10人÷(10人+30人)=200,000円
 組立部:800,000円×30人÷(10人+30人)=600,000円

 

・切削部:300,000円+200,000円+420,000円+200,000円=1,120,000円
・組立部:120,000円+150,000円+210,000円+600,000円=1,080,000円

 

問2 製造間接費勘定

・切削部(1,120,000円)
 完成品:1,120,000円×3,800時間÷4,000時間=1,064,000円
 仕掛品:1,120,000円×200時間÷4,000時間=56,000円

・組立部(1,080,000円)
 完成品:1,080,000円×7,000時間÷7,500時間=1,008,000円
 仕掛品:1,080,000円×500時間÷7,500時間=72,000円

・当月実際発生額:1,120,000円+1,080,000円=2,200,000円

・完成高:103,000円+1,064,000円+1,008,000円=2,175,000円

・期末有高:56,000円+72,000円=128,000円

 

第5問 直接原価計算(配点20点)

直接原価計算による損益計算書を作成する問題です。

 

まず製品P1個当たりの固定加工費を求めます。

・前々期の製品P1個当たりの固定加工費:360,000円÷1,000個=@360円

・前期の製品P1個当たりの固定加工費:360,000円÷1,200個=@300円

 

次に、前々期の直接材料費と前期の変動加工費を差額で求めます。

・前々期の製品P1個当たりの直接材料費:@1,020円-@80円-@360円=@580円

・前期の製品P1個当たりの変動加工費:@955円-@570円-@300円=@85円

 

さらに、固定販売費および一般管理費を求めます。

・固定販売費および一般管理費:390,000円-@110円×1,000個=280,000円

 

最後に答案用紙を埋めていきます。

・前々期
 売上高:1,600,000円
 変動費:(直接材料費@580円+変動加工費@80円+変動販売費@110円)×1,000個=770,000円
 貢献利益:1,600,000円-770,000円=830,000円
 固定費:固定加工費360,000円+固定販売費および一般管理費280,000円=640,000円
 営業利益:830,000円-640,000円=190,000円

・前期
 売上高:1,600,000円
 変動費:(直接材料費@570円+変動加工費@85円+変動販売費@110円)×1,000個=765,000円
 貢献利益:1,600,000円-765,000円=835,000円
 固定費:固定加工費360,000円+固定販売費および一般管理費280,000円=640,000円
 営業利益:835,000円-640,000円=195,000円

 

予想合格率と総評

合格率は25%前後と予想します。

第3問は難易度が高かったと思いますが、他は比較的解きやすい問題でした。

少なくとも前回よりは全体的に取り組みやすかったと思います。